1928年11月1日(木)開始時間不明 フィルハーモニーホール
ピアノ:モーリツ・ローゼンタール(1862ー1946)
曲目不明
ポーランド出身のピアニスト。ショパンの弟子だったカロル・ミクリと、リストに師事。超絶技巧かつ詩情豊かな演奏をした。
1928年11月3日(土) 午後8時 ベートーヴェンザール
ピアノ:エドウィン・フィッシャー( 1886- 1960)
曲目不明
スイス出身。戦前はベルリンなどで活躍。フルトヴェングラーなどとも親しかった。教育者としてもアルフレッド・ブレンデル、ダニエル・バレンボイムなどを指導した。
1928年11月4日(日) 午後8時開演 ベートーヴェンザール
シューベルトの夕べ
ピアノ:マックス・パウアー(1866-1945)
(10月20日のコンサートと同じ演奏者)
シューベルト:4つの即興曲集 D 899 Op.90またはD 935 Op.142
(2つあるので、どちらかわからない)
シューベルト:楽興の時 D 780 Op.94
シューベルト:ソナタ第13番 イ長調 D 664 Op.120またはピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D 959(2つあるので、どちらかわからない)
シューベルト:ドイツ舞曲集(これもいくつかあるので、どれかわからない)
シューベルト:幻想曲 「さすらい人」 ハ長調 D 760 Op.15
1928年11月6日(火)午後8時 ベートーヴェンザール
ピアノ:アルフレッド・ブルーメン(中の人注:この方の経歴がネット上ではわかりません。ただR・シュトラウスと旧知だったようで、1947年の「リヒャルト・シュトラウス自作自演&最後の公開演奏指揮~ロイヤル・アルバート・ホール・ライヴ」というCDで(元はアセテート版だったらしい)ピアノを弾いています。)
曲目
リスト :バッハの名による幻想曲とフーガ S.529(多分)
シューマン:交響的練習曲Op.13
ラヴェル:「夜のガスパール」より「オンディーヌ」(1908)
プロコフィエフ:何か
スクリャービン:悲劇的詩曲 Op.34(1903)
リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想(モーツァルト) S.418 R.228 ブゾーニ編(多分)
ラヴェルやスクリャービンは作曲されて20年後。この時代の「現代音楽」だったのですね。不思議な気分です。
1928年11月8日(木)午後8時 フィルハーモニーホール
ヴァイオリン:フランツ・フォン・ヴェチェイ( 1893ー 1935 )10月18日と同じ演奏者。
ピアノ:グイド・アゴスティ(1901ー1989)イタリア出身のピアニスト、ピアノ教師、編曲者。
アゴスティといえば現代ではこの編曲が有名かもしれない。
曲目
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op. 11 -2(1912)
チャイコフスキー:憂鬱なセレナードOp.26
パガニーニ:モーゼ幻想曲
ヴァイオリンソナタの作曲者、ヒンデミットは規矩士がベルリンにいた当時、ベルリン国立高等音楽院作曲家教授であったようです。規矩士がヒンデミットをどう思ったかはまだわかりません。何かで「見かけたかな?」と妄想したいです。
(2024年1月22日追記)
規矩士はヒンデミットがヴィオラ・ダ・モーレを弾くコンサートに出かけていました。
ということで、規矩士はヒンデミットを見て聴くことが出来ました!
1928年11月10日(土)午後8時 ベートーヴェンザール
ピアノ:マイラ・ヘス(1890ー 1965)イギリス出身。彼女と言えばこれでしょう。
J.S.バッハ=ヘス編曲 主よ人の望みの喜びよ(カンタータ147番コラール)
第二次世界大戦中、自身が中心となりランチタイム・リサイタルを開き演奏によって戦禍にあったイギリス市民を勇気づけたのだそうです。
曲目不明
【Myra Hess plays Beethoven's Appassionata (1st mov)】
J.S.バッハ=ヘス編曲 主よ人の望みの喜びよ(カンタータ147番コラール)が有名過ぎて他の曲を弾く彼女が想像出来ませんでしたが、古い演奏動画がYouTubeにアップされていました。正統派ピアニストでした。