24日の金曜日にはあまり天気が良いので、独りで郊外散歩をいたしました。
大抵郊外には独りで行くことにしています。
それは景色の良いところにはいつまでもいたいからです。ツォーレンドルフという所まで乗り合い自動車が行きますので、約40分位、今の下宿からかかってここに着きました。(中の人注:ツェーレンドルフの間違いだと思います)
ここもベルリンに来て初めて来るところなのですからさっぱりわかりませんが、それから先は何でも足の向くままに歩いてみようと思ってボツボツ出かけました。
時間はちょうど3時ごろだったので、この道をどこまでも歩いたなら、どこか都合の良いところに着くだろうと全く知らない道をメチャメチャに歩いて行きました。途中の景色はだんだんと日本のようになって行きました。道路はこんな田舎道でも感心にアスファルトで固められてあります。
畑には、たくさんのトマトが成っていましたが、とても旨そうに見えました。辺りは広々として畑ですから、一寸失礼してもわからないのですが、万一国家の体面を何とかしてはとえらく気取って、香りだけをかいで通り過ぎました。
ドイツのトマトは非常に旨く、果物の代わりにしても上等です。トマトは果物に属するのか、ナスやじゃかいもに属するのか、一寸忘れましたましたので、何でも日本では「赤ナス」と言いますから、多分ナスの親類かもと思いますが、この方面の知識は(中の人注:?。ない故と言っていると思う)どうぞ宜しく願います。そのほか数々の果物や野菜が畑一面に言う度(中の人注:広がっていると言いたいのか?)すが、不幸にしてトマトだけであとは実を刈り取ったあとの淋しい畑で(中にはキャベツとかなんとか名の知れぬ野菜もありましたが)それが見渡す限りに広く繋がっていました。」
(中の人ツッコミ)
【シュテーグリッツ=ツェーレンドルフ】
ポツダムに隣接するベルリン南西部にあり、現在では「ベルリン自由大学」があります。森や湖に囲まれた高級住宅街だそうです。
【ベルリン自由大学】
創立は1948年(昭和23年)なので、規矩士がいたころにはありませんでした。戦後ベルリン大学が東ベルリン地域になって、大学が旧ソ連の干渉を受けるようになったので、西ベルリンで新しく大学を作ったのだそうです。国際色豊かな大学のようですね。
規矩士がベルリン暮らしをした頃は大学はまだなくて、畑が多く残っていたのでしょう。
写真で見る限り、とても美しい所のようです。
【ベルリンのツェーレンドルフ区に1ヶ月住んだ感想】
森の中のステキな所。「いい所だなー(うっとり)」