(中の人注:ラフマニノフの演奏会の曲目について。)
今、左に記すとまず第一が
バッハ-ブゾーニ:Zwei Orgelchoral-vorspiele
【Bach-Busoni - The Complete Nine Chorale Preludes】
(中の人注:バッハーブゾーニ:9つのコラール前奏曲を演奏したのでは?と推測します。この曲は1942年(昭和17年)の規矩士のリサイタルで演奏されました。)
これはa,bと二つに別れます。バッハの落ち着いた荘厳な感じがよく出ました。テーマはいつも明瞭に美しく弾かれましたが二つともあまりにゆっくりしたもので、その際に何かバッハ特有のリズム的の速いものがあったらばと少々欲望が起きました。
けれども2曲目のリスト、Fantasia quasi Sonataが多少速いものだったので、その欲望は満たされました。リストはなかなか難物故に、我々にはしっかりとはわかりませんが、どうしてもラフマニノフ氏位のテクニックがないと完全に弾かれないことだけはよくわかりました。
【リスト :巡礼の年 第2年「イタリア」 「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」 S.161/R.10-7 A55】
(中の人注:Fantasia quasi Sonataは上記の曲ではないかと思います。難曲です)
(中の人ツッコミ)
このあと規矩士の手紙はラフマニノフのコンサートの話から大幅脱線をしてしまいます。ラフマニノフの完璧なテクニックで弾かれるリストの演奏から、リストの演奏論へと話題が移ります。ということで、この稿は短いですがここまで。